肩こりは国民病とさえ言われることもあります。それほど多くの人が肩こりで悩み、苦しんでいるということですね…

肩こりは病気というのとは少し違うけど、つらい症状という微妙なもの。

少し調べてみたのですが、海外でも肩こりの症状で悩んでいる人は多いようですが「肩こり」という症状を表すことはがないといいます。肩こりという言葉はなくても、同じような痛みやつらい症状を感じるのに国境はないようです。

ではその肩こりは、どのような原因で起こるのでしょうか。

肩こりの原因は、筋肉の疲労によるものです。しかし、肩の筋肉を酷使するようなことをしていないのに肩こりが起こることがあります。

肩こりを引き起こす原因となる主なことを上げてみましょう。

肩こりの原因

姿勢

肩こりの原因として、もっとも多いのが姿勢によるものです。悪い姿勢というだけじゃなく、同じ姿勢でいることが肩こりの原因になるともいわれています。

そもそも首から肩にかけては、頭を支えるために筋肉が常に緊張した状態になります。頭の重さは3キロ~4キロほどあるので、頭を支えながら同じ姿勢を保つだけでも首や肩の筋肉は緊張しています。

例えばパソコンを使っている時間が長く続くような習慣があると、肩の筋肉を使っていなくても緊張し疲労をしています。

すると筋肉の硬直によって血流が悪くなり、それが肩こりを引き起こします。無意識だと思いますが常に筋肉は緊張しているということです。

目の疲れ

眼精疲労から肩こりが起こることがあります。パソコン画面やスマホの画面などを長時間見続けていると、目のピントを合わせるための筋肉の疲労から目の周りの筋肉まで硬直します。

目の疲れが引き金になり、首から肩にかけけの筋肉の硬直も起こるのです。

目の疲れでこめかみなどに痛みが出て、頭痛の症状が出るような場合は肩こりも併発しているケースが多くなります。

冷え症

冷えによる筋肉の硬直は、血液の流れの悪さも影響します。冷え症は気温が低くなる季節だけとは限らず夏でも起こります。

手足が冷たくなりやすい体質の人は、肩こりも起こしやすいです。血液は筋肉の疲労を回復させる酸素や栄養を運ぶ役割があるので、冷えによる血行不良は肩こりに大きく影響してしまうのです。

ストレス

ストレスを感じると身体は緊張状態になります。これは自律神経の交感神経がストレスで刺激されるからです。

筋肉が収縮して、いつでも動けるように準備万端になるという本能のためです。ストレスというのは精神的に悪いことばかりではなく肩こりなどにも影響しているんです。

気持ちが激しく昂るような状態も一種のストレス状態になっています。リラックス状態とは反対になれば、とくに精神的に嫌な状態じゃなくてもストレスと感じるわけです。

緊張したり怒ったりすると筋肉が硬直しやすいので、とくに力の入りやすい肩の筋肉の疲労度が高くなりやすいのです。

肩こりを解消する方法

肩こりの原因で挙げた項目が肩こりのすべての原因ではありませんが、大まかな原因となっています。では、肩こりはどのように解消していけばいいのでしょうか?

肩こりに効果のあるツボ

肩こりを感じている時には、マッサージしてもらうと気持ちよくてすっかり肩こりがほぐれたような感じがします。ただ、肩こりしている時に硬くなっている筋肉をグイグイと力を入れてマッサージしてしまうと、筋肉の中の毛細血管を傷つけてしまう恐れがあります。

筋肉の炎症を起こしてしまい、揉み返しのような痛みが出るほどのマッサージは、逆に筋肉の炎症を治そうとして血液が集まってうっ血の原因になることがあります。

ですので肩こり時には、むやみなマッサージよりも肩こりに効くツボを指圧する方がダメージを受けずに改善できる可能性があります。肩こりに効くツボは、肩にあるとは限らず全身の各所にあります。肩こりに効くツボをご紹介しましょう。

肩位(けんせい)

肩こりの症状が実際に起きているところに近いツボです。肩位の場所の探し方です。

首の後ろの付け根に出ている骨があります。見つけにくい時は、頭を前に倒してみてください。この骨と肩の端の骨の中間にあるツボです。

中指、人差し指を使って上から下に引き下げるように指圧します。肩と首をつなぐ筋肉に通る太い血管を刺激する効果があります。

風池(ふうち)

耳の後ろにあるツボで、頭と首にかけての筋肉から肩にかけてのツボです。風池は肩こりがひどくなって頭痛が起きた時にもオススメのツボとなっています。

風池の見つけ方です。

耳の後ろの頭蓋骨の際からうなじの方に指2本分ほど沿って移動させたところにあります。見つけにくい場合は、首の後ろに4本指を当てて全体に指圧しても良いでしょう。

首は頭を支えるために常に負荷がかかっているので、首の疲れにも効果的です。風池は眼精疲労にも効くツボなので、眼精疲労による肩こりにも良いでしょう。

足の裏の肩(かた)

足の裏の指の付け根の部分にあるツボで、親指から小指まで全てです。足の指のつけてをもみほぐすようにすると足の裏の血行が良くなり、全身の巡りも改善できます。

肩中癒(けんちゅうゆ)

首肩少し下にあるツボは、肩こりのツボとして無意識に刺激しているところにあります。首の後ろの出っ張っている骨から指3本分肩側にズレたところにあるツボです。

指を重ねてこのツボに引っ掛けるようにして、首を後ろに倒しながら肘を前に出すようにして指圧してみましょう。

肩こり時に飲むサプリの成分

肩こりを中長期的に解消するのにサプリメントを選択する方も非常に多いようです。単純に姿勢が悪いとか、肩こりするような細かい作業をするというような外因ではなく、血液を巡らせる機能が弱っていたり、身体が冷えやすい状態に陥っているなど内因が起こす肩こりの場合にはサプリメントでつらい肩こりが解消できることも多いようです。

肩こりが慢性的に続くような時には、栄養のバランスが乱れていたりすることも影響していることがありますので、肩こりの改善のために、どのような成分を含むサプリメントものを選べばいいのかご紹介しましょう。

ショウガ

身体を温める効果がある食べ物として有名な生姜のエキスを含むサプリは、冷え性の女性に多く選ばれています。

生姜に含まれる成分による温め効果は、血液の流れを改善し、筋肉の緊張をほぐすのにも良いので、冷えやすい体質の方の肩こりには適しているでしょう。

高麗人参

漢方薬としておなじみの高麗人参には「サポニン」という成分が豊富に含まれており、貧血しやすい体質や冷えやすい体質などに昔から使われてきました。

顔色が悪くて、身体が冷えやすい女性は肩こりに悩まされている人が多いので、高麗人参はおすすめです。漢方成分としても使われますが、サプリメントにも含まれているので気軽に試すことができます。

黒酢

黒酢のサプリメントは黒酢に含まれる「アミノ酸」の効果で、身体の代謝をアップさせることが期待できます。

肩こりの原因には、熱を生む力が弱っていることも考えられます。代謝をアップさせることは熱を生み出す機能の向上なので、肩こり改善にも繋がるのです。

EPA・DHA

「EPAやDHA」は、イワシやサンマ、サバなどの青魚に多く含まれる良質な脂です。血液をサラサラにする効果があるので、高血圧や高脂血症、コレステロール値を下げるなど、生活習慣病の改善に選ばれています。

医療機関でもオススメしているほど、健康効果が高いEPA、DHAです。

肩こりの原因は、血液の流れが悪いことも関係していますから、血液をサラサラにして巡りを改善するのは肩こり解消にもなるわけです。肩こりと同時に高血圧やコレステロールなどにも悩みがある場合には1つの「EPAやDHA」サプリサプリメントで効率よく必要な成分を摂取できます。

ビタミンE

ビタミンEは脂溶性ビタミンです。ビタミンEには血液の流れを促進する役割があるので、冷え性、肩こりの改善のための医薬品にも含まれることが多い成分です。

ビタミンEには天然型と人工的に作ったものがありますが、天然型のビタミンEには抗酸化作用がありますので、サプリの成分として選ぶ場合は天然ビタミンEの方が幅広い健康効果が得られるのではないでしょうか。

ビタミンEの働きを高めるビタミンB群も一緒に摂れるサプリメントなら尚おすすめです。

肩こりの方に人気の高いサプリメント

入浴で肩こりを解消する

肩こりがひどい時には、身体を温めてゆっくりと休んで筋肉の緊張状態をほぐしてあげると肩こり症状が改善する効果が期待できます。

日々のお仕事などで肩こりしやすいあなたは、その日の終わりにゆっくりと入浴して筋肉をほぐして血流の改善をするといいでしょう。せっかくならば、肩こりの解消効果を高めるための入浴法をご紹介いたします^^

肩こり時のお湯の温度は40℃くら

身体を早く温めようと熱めの温度のお湯に入ると、急激に体温が上昇してしまうためゆっくりと入ることができません。

無理に熱いお湯に入っていると、ゆっくりと身体を温めることができませんので、15分くらいを目安にして肩までしっかりお湯に入ると、水圧で身体のマッサージもできて肩こり解消効果が高くなります。

熱いお湯は緊張状態になってしまいリラックスできなくなるので、40℃を目安にお湯を設定しましょう。

肩こり時は半身浴よりも全身浴

ゆっくりと入浴することを目的とするなら半身浴も悪くはないのですが、肩こりの解消のためには半身浴よりも全身浴の方がおすすめです。

半身浴は、心臓に負担をかけられない持病のある人が安心して入浴するために推奨された入浴法です。

また、半身浴なら心臓への負担が少ないので1時間以上も入浴できることから、デトックスやダイエットの目的で行っている人も少なくないでしょう。

肩こりの改善のためなら、半身浴よりも全身を温める効果の高い全身浴にした方が良いですよ。

炭酸風呂で血行促進も肩こりには効果的

入浴剤には温泉の成分を含んでいるものも多く、天然の炭酸ガスの効果を楽しみながら自宅のお風呂に入ることもできるので、肩こりの改善にはおすすめできます。

炭酸ガスの効果は、毛細血管を拡張して血液を隅々まで届けること。炭酸ガスの入っている入浴剤は、リラックスのためにはおすすめできますよ。

バスタブの中で運動してみる

お風呂はゆっくりとリラックスしながら入るだけでも十分な肩こり解消効果があります。

しかし、慢性的な肩こりがある人は入浴中も積極的に肩こり解消しましょう。おすすめは、全身浴で15分~20分温まってから、身体を軽く動かして血流をさらに促進しましょう。

お風呂のお湯の中なので、激しい運動をする必要はありません。腕を上に思い切り伸ばしたり、首や肩を温めながら首回りをしたり、ほんの軽い運動で構いません。

身体を洗う時やシャンプーの時に、シャワーの圧を少し高めにして、肩に打たせるようにするのも血流改善におすすめです。

身体を洗う時には、手足など末端から心臓に向かって洗うようにすることも血流改善の役に立ちます。ぜひ今日から肩こり解消のための入浴を実践してみましょう。

肩こりに効果が期待できる漢方

漢方薬には、肩こりに効果が期待できるものが数多くあります。なぜそんなに種類が色々あるのかというと、肩こりの原因には体質が大きく影響しているからです。肩こりの改善が期待できる漢方薬をご紹介します。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

便秘体質でお腹周りに皮下脂肪がつきやすい体質の肩こり改善に期待が持てる漢方薬です。肥満症に使われることもある漢方薬です。体力があり、のぼせやすい体質の肩こりで、頭痛などを起こすこともあるようなタイプに向いています。

大柴胡湯(だいさいことう)

大柴胡湯は、のぼせやすく身体に熱がこもりやすいタイプで、便秘気味の体質に使われる漢方薬です。

防風通聖散とよく似ていますが、お腹周りだけじゃなく全身の脂肪に効果が期待できる漢方薬です。体内の巡りを改善するので、肩こりにも良い作用があります。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

ホルモンバランスの乱れやストレスによる自律神経の乱れがあるタイプの肩こりに向いている漢方です。

肩こりをはじめとする身体の不調の原因がハッキリわからない場合は、ストレスによるものが多いということから、改善されることがあるのです。

療方調律(りょうほうちょうりつ)

牡丹皮という生薬をベースに作られた療方調律には、10種類の生薬が含まれており、女性特有の更年期や月経痛、月経不順などの症状がある冷え性、肩こりに使われます。

ホルモンバランスが自律神経を乱すことで起こる不調に適しています。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

体の中の血の巡りが悪く、肩こり、頭痛などの症状が出る時に使われる漢方薬です。女性の体調不良に使われる漢方薬としてポピュラーなものです。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散は、桂枝茯苓丸と並んで女性の体調不良に使われることが多い漢方薬です。

血の巡りが悪いだけでなく、貧血を起こしやすく肌の乾燥や立ちくらみなどを起こすことがあるタイプに使われます。色が白く、体質的に虚弱なタイプに向いている漢方薬です。

肩こりの症状は人それぞれ原因が違うのですが、漢方薬を選ぶ時には自分の体質にもっとも近いものを選ぶようにすると肩こり改善が期待できますよ。

肩こりで病院にかかるなら何科?

肩こりくらいで病院に行くのはちょっと大げさなんじゃない?と思ってガマンしてしまう人が多いのですが、肩こりがひどいと頭痛や吐き気を起こすこともあるので、そこまでひどくなってしまう前に病院に行ってみることも考えた方が良いでしょう。

しかし、肩こりの原因は色々ありますから、どんな病院に行けば良いのか迷ってしまう方もいらっしゃいます。別件で整形外科に通っている場合には先生に肩こりがひどいことを伝えると何らかの指導・処置をしてくれるでしょう。

診療科が多い大きな規模の病院であれば、適切な診療科に案内してもらえるかも知れませんが、個別の開業医に行くとなるとちょっと難しいですね。

そこで、順序として考えて選択してみましょう。

整形外科

整形外科は、骨、関節、じん帯、筋肉などの治療をします。肩こりは、筋肉や骨などの検査をしてから原因を突き止める必要があるので、まずは整形外科を受診します。

レントゲン、CTスキャン、MRIなど触診や問診ではわからない痛みなども検査できます。

整形外科以外では

整形外科で骨や関節に問題がないと、他の原因から治療することを考えないといけません。神経内科、脳神経外科、心療内科、精神科など。

心臓疾患や呼吸器疾患など、他の病気から起こる肩こりもあるので、ひどい症状が続く場合はきちんと調べる必要があります。

肩こりを病院で治療する方法

肩こりの症状を緩和するために、病院で行われる治療方法には以下のようなことがあります。

温熱療法

整形外科で行われる療法です。温湿布や温泉療法などで患部を温めて、症状を緩和します。

運動療法

リハビリとして行われる療法で、筋肉の緊張を緩和させます。ストレッチや筋肉の効果的な動かし方などを指導します。

マッサージ療法

血行不良を改善させ、硬くなっている筋肉をほぐします。医学的な根拠に基づくマッサージ療法は、リラクゼーションとは違い効果を重視します。

筋弛緩剤の投与

筋肉の緊張をほぐす効果のある筋弛緩剤を使うことで、肩こりの症状が緩和されます。肩こりの場合は、注射を使うことはほとんどありません。内服する穏やかな効き目の筋弛緩剤が使われるでしょう。

鎮痛消炎剤

肩こりには、筋肉疲労による炎症が原因になって起こる痛みとして感じる場合もあります。炎症を抑えて痛みを抑えると、肩こりの症状が緩和されることがあります。

局所麻酔剤

局所麻酔をすると、筋肉がゆるみ血管が拡張されます。その作用から肩こりの解消ができるので、ひどい肩こりの治療として行われることがあります。血液の流れが改善すると、筋肉中に蓄積する疲労物質が流れるので、肩こりしにくくなるという効果も期待できます。

肩こり時に疑われる病気

先程も触れましたが、肩こりが病気を知らせるサインとなっている場合も考えられます。どんどん悪化するようなひどい肩こりは何かの病気が隠れているかも知れません。

肩こりがひどい状態のまま治らない時に疑われる病気について確認しておきましょう。

一時的な肩こり症状でも、時間が経てば自然に治る場合はあまり心配いりませんが、慢性的なひどい肩こりがある場合は注意が必要です。

心臓疾患

肩こりが症状の一つとしてあげられる代表的な病気が心臓病です。心筋梗塞や狭心症といった病気は、左側の肩こりがつらくなり、背中まで痛むようなことがよくあります。

最初は痛みよりも肩こりやだるさを感じたりするような違和感が続き、その後に胸の周囲が痛みが出る場合は心臓病の恐れがあります。

しかし、慢性的な肩こりがひどい体質の人は、心臓に問題があって起こる肩こりのような症状に気が付かないこともあります。心臓病のサインで起こる肩こりは、左側に強くなるのでその点を見分けるようにしましょう。

肺疾患

肺に炎症が起こる病気になると、咳や微熱というような症状が主に出ます。しかし、初期症状として肩こりや背中の痛みのような症状が出ることがあります。

肺疾患の肩こりは、肩甲骨周辺に痛みが出るような通常の肩こりよりも少し下にこりの症状が出る傾向があります。

胃腸疾患

胃の調子が悪くなるのは、胃の周りの血流が悪くなることが影響することがあります。肩こりは血流が悪くなると悪化する傾向があります。

常に姿勢が悪いと、背中や胃の周辺が圧迫されて機能が低下するので、胃腸の調子が悪い時には内臓だけじゃなく、全身の血流も良くない状態と考えられます。

肝臓障害

肝臓と肩こりはあまり関係ないようなイメージがあります。たしかに直接的には肝臓の機能に問題があっても肩こりにはつながりません。

しかし、肝臓の機能に障害があると、横隔膜が刺激されることがあります。このことによって肩の動きにも変化が起こり、肩から首にかけての筋肉疲労を起こしたり、首の痛みなどにつながることがあります。

精神疾患

うつ病や適応障害、パニック障害など精神的な疾患には、肩こりの症状を伴うものがとても多いです。

これは、自律神経に乱れが生じるからだと考えられます。自律神経には、全身を硬直させたり、筋肉をほぐすように促すなど、身体を調整するものです。

精神的なストレスは、自律神経の機能を狂わせる恐れがあり肩こりを起こしやすくなるのです。

体のだるさと共に肩こりが続くようであれば、お医者様の診察を受けることをお勧めいたします。

整体で肩こりは解消できる?

肩こりのつらい症状を何とかしたい時に、マッサージ、鍼灸院などを利用される方も多いでしょう。

マッサージはリラクゼーションの効果が高く、緊張をほぐすのにいいですよね。鍼灸院では、皮下組織にあるツボを刺激することで、肩こりや身体の痛みなどを緩和する効果があり、東洋医学の長い歴史と実績があります。

では、街中でよく見かける整体はどうでしょう。整体とマッサージ、整骨院などその違いがよくわかっていないと迷ってしまいますね。肩こりで困っている時に整体に行くと解消できるのでしょうか?

整体とは

整体というのは、手を使って骨や関節に力を加えてズレ、ゆがみを矯正する手法を行うものです。

整骨と同じだと思われている方も多いようですが、整体は無資格でも開業できるので極端なことを言ってしまえば、何の知識がない人でも整体士と名乗っても問題はありません。

とはいえ、整体院を開業する前にきちんと技術を勉強して民間の資格を取得しているのが通常です。

整骨は国家資格が必要で、治療には健康保険も適応になるので痛みの治療などには整体よりも整骨を選ぶようにするのが基本的に知っておきたい知識です。

整体は骨や関節のゆがみを矯正することで、筋肉の負荷を軽減したり、血流を改善するので、その施術が合えば肩こりの改善も期待できるでしょう。

例えば、首のゆがみや背骨のゆがみなどが肩こりに影響していることが疑われれば、整体で肩こりが解消できることもあるわけです。

しかし、肩こりだけじゃなく、他の部位に痛みがあるような場合は、整体よりも整骨で治療を受ける方が良いでしょう。

カイロプラクティックとは

整体とよく似ていて、同じようなものだと思われているのがカイロプラクティックです。

カイロプラクティックは、整体と同じように手を使って骨格のズレや歪みを矯正しますが、カイロプラクティックは背骨を中心に行います。

人間のカラダの中心にある背骨の歪みは、腰痛や肩こりなどの原因になると考えられるため、カイロプラクティックも整体と同様に肩こりの解消効果は期待できます。

ただし、カイロプラクティックも整体と同様に国家資格が不要です。

正直なところ街中にある整体やカイロプラクティックには、技術的に素人レベルの人物が施術することも多々あります。もちろんしっかりと勉強されている施術者の方もたくさんいます。

ただ、整骨とは違い素人でも開業できるのが整体やカイロプラクティックなので、きちんと評判や口コミを調べてから施術を受けるようにしましょう。逆に症状を悪化させたりする危険もあるので、注意が必要です。

肩こりと更年期の関係

更年期は、性ホルモンの分泌量が急激に減少する時期のことをいいます。更年期障害になるのは女性ばかりと思われてきましたが、最近では男性にも更年期障害のような症状が出ることもあるということがわかってきました。

しかし、やはり男性と比べて女性の更年期の方が体調に大きな変化が起きやすいのです。そして更年期になると、肩こりのつらさを感じる人が急激に増えます。その原因について解説しましょう。

更年期障害とは

更年期障害は、閉経の前後の10年ほどに起きる体の変化や体調不良です。女性は更年期になるとエストロゲンという女性ホルモンの分泌量が急激に減ります。閉経後はほとんど分泌されなくなってしまいます。

それが更年期障害を引き起こす原因なのです。

女性ホルモンのエストロゲンは、幸せホルモン、美のホルモンなどと呼ばれることもあり、メンタル面や美容面にも影響が強いホルモンです。

この女性ホルモンの減少が、更年期障害の様々な症状を起こす原因になるのです。

更年期障害の症状

更年期障害の症状は、個人差がとても大きいので、一概にどんな症状が出るのか判断できないのです。主な症状としてあげてみます。

・肌の乾燥
・皮膚のたるみ
・頭痛
・肩こり
・腰痛
・高血圧
・ホットフラッシュ
・不眠
・イライラ
・うつ状態

更年期障害を訴える人は、このような症状に苦しまれています。

更年期障害と肩こりの関係

更年期障害の症状として肩こりを感じる人が多いのには、エストロゲンの減少によって筋肉や血液に変化が起こるからです。

エストロゲンというホルモンは、コレステロール値を上げないように調整したり、血管を柔軟にして筋肉への血液の流れをサポートしたりします。

万能なホルモンとして女性の身体をコントロールしているエストロゲンですから、その分泌量が急に減少すれば当然のことながら様々な変化が出るのです。

肩こりは、血液の流れが悪くなることと筋肉の硬直などが原因で起こりますから、エストロゲンの助けがなくなった時に急に肩こりがひどくなるように感じてしまうのでしょう。

更年期障害の肩こりとの向き合い方

更年期障害は、肩こりだけが症状ではありません。そして肩こりの原因も更年期障害だけが原因ではありません。

更年期障害の症状があまりにもひどくて、日常生活にも支障が出るような場合は、婦人科でホルモン療法を受けることも考える必要があるかも知れません。

肩こりの症状がツラい時は、身体を温めてリラックスした状態で休むようにしてみましょう。

気分を紛らわせるためにも、筋肉の緊張をほぐすためにも、軽い運動を習慣にすると肩こりにも良いのではないでしょうか。焦らずに、更年期と向き合うようにしてください。